美濃部正少佐とは
美濃部 正(みのべ ただし)少佐は、
太平洋戦争末期、日本海軍の航空将校として芙蓉部隊の運用に関わった人物です。当時、第901海軍航空隊長として、芙蓉部隊の飛行隊を指揮しました。
芙蓉部隊での役割
芙蓉部隊は、夜間爆撃を主任務とする航空部隊として編成されました。美濃部少佐は、この部隊の飛行長として、作戦の運用と隊員の統率にあたりました。戦局が悪化し、多くの航空部隊が体当たり攻撃を中心とした運用に移行する中で、芙蓉部隊は夜間爆撃という形で任務を続けました。
作戦に対する姿勢
美濃部少佐については、部下の命を重視し、可能な限り合理的な作戦運用を模索した指揮官であったと元隊員の証言などにより伝えられています。
無謀な作戦を避け、帰還を前提とした運用を重視しようとした姿勢は、当時の状況の中では特異なものであったとも言われています。
岩川基地での指揮
昭和20年(1945年)5月以降、芙蓉部隊は岩川航空基地を拠点として活動しました。美濃部少佐は、この岩川の地において、夜間出撃という緊張の続く任務の中、飛行隊の指揮を執りました。
戦後に伝えられる評価
戦後、芙蓉部隊の活動は長く知られることがありませんでした。しかし、
元隊員や関係者の証言、資料の整理を通じて、美濃部少佐の存在と判断が
徐々に語られるようになりました。本ページでは、美濃部少佐を英雄として描くのではなく、戦争という時代の中で一つの判断を下した指揮官として紹介しています。
美濃部少佐が今に伝えるもの
美濃部少佐の歩みは、戦争という極限の状況の中で、指揮官がどのような選択を迫られていたのかを考える手がかりの一つです。それは答えを示すものではなく、「リアルを知り、戦争とは何かを考える」ための史実として、今に伝えられています。
